夏休みを利用して、両親と兄弟の家族でフランスに行きました。

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観光目的でしたが現地に親戚が住んでおり、滅多に会えなくて寂しいから遊びに来て!という家族間の希望を叶える目的もありました。

親戚が住んでいるパリのアパルトメントを拠点に、ホテル滞在ではなく実際に生活しながら2週間ほどかけて主な観光名所を一通り回りました。またフランス菓子やフランス料理のフルコース等の食事を体験することも目的でした。

長時間の飛行機の移動でとても眠かったのですが「今寝たら体内時計がおかしくなるから頑張れ」と言われて、夜になるまで踏ん張って起きていました。夜にエッフェル塔まで家族でそぞろ歩きした時間はとても素敵な空気でした。1日がかりでモン・サン・ミシェルに行って、ラ・メールのオムレツを食べました。甘い香りがするのにしょっぱくて吃驚しました。

ルーブル美術館やオルセー美術館は、本当に自分がここに来ている実感が持てなくて足元がふわふわしていました。パリはどこを見ても装飾だらけで、街全体が大きな美術館のようでした。

フランスの食事は、美味しいのですが味が濃く、量は食べられませんでした。フルコースの前菜で出た生ハムメロンは、それだけでお腹いっぱいになる量で、恐らく一生分の生ハムメロンを食べたと思います。また、水が貴重なせいか、フルーツジュースなどは果物の味がしっかりしていて美味しかったです。

コンコルド広場の大観覧車にも乗りました。のんびりした観覧車の感覚でいたのですが、日本の倍くらい速く回りました。高い目線からゆっくりパリを見渡せたらいいと思っていたのが全く予想外の速さでした。ゴンドラの中で「速くない!?この速さで一周ってすぐだよね!?景色すぐ変わる!」と笑っていました。

あっという間に地面が近づいてきて降りるつもりでいたらドアが開かず、2周して降りるようになっていました。降りた瞬間の顔の写真を撮ってもらえるのですが、いくら速いとはいえせいぜい日本の観覧車の2倍速程度で、ジェットコースターのような速さではないため、特におかしな顔もしていません。なぜここで写真撮るんだろう?私たちのリアクションが薄いのかな?とツッコミを入れたりしました。

また夜になるとエッフェル塔の近くにメリーゴーラウンドが設置されていました。私たちは馬や馬車ではなく、メリーゴーラウンド上で周りながら、それ自体も回るコーヒーカップに乗りました。現地の子供が一緒に乗り、大笑いしながらハンドルを思いっきり回してくれたお陰でものすごく酔いました。言葉が通じないって恐ろしいと思いました。

最低限の呼びかけ言葉は予習していきましたが、口語の言葉はほとんど読めませんし聞き取れません。英語もダメです。なのに、たまに見かける英語で少し意味が分かってホッとするくらい、何が書いてあるのか、何を話しているのか分かりませんでした。

小さなおもちゃ屋さんに入って、星の王子様のミニチュアフィギュアを見ていたら、店員さんに話しかけられました。でも言葉が分からないので、なんとも答えられず、オロオロしていました。

こういった場合、海外の店員さんの態度はあからさまに面倒そうになっていくものだと思うと更に焦ってしまいました。ところが、その店員さんはずっとニコニコしていました。今でも理由は分かりません。英語で「日本人?中国人?」と聞かれ、やっと返事ができる言葉に安心して「日本人です」と答えたら、英語でゆっくり「このフィギュアは当店最後の1つです。お値引きしますよ」と教えてくれました。元々フィギュアは買おうと思っていたので値引きは断ったのですが、ノンノン!と押し切られてしまい、その値段で買わせていただきました。店員さんの意図は不明ですが、とても気分良く買い物ができました。今もそのフィギュアは大事にしています。